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ゆとり世代ってどういう世代なのか?

投稿日:2015年12月1日 カテゴリ:学生向け

ゆとり世代

 

 

「ゆとり世代」という言葉を聞くと、

多くの人はその言葉にマイナスのイメージを

持つのではないでしょうか?

 

実際に

「最近の若い者は・・・」

の感覚で

「これだからゆとりは・・・」

と使っている人を目にすることもあれば、

「だってゆとりだもん」

と言い訳に使う人も目にすることがあります。

 

しかし、

1987年〜2004年に生まれてしまっただけで

なんかマイナスのレッテルを貼られるのは

愉快なことではありません。

 

そして、

年齢をサバ読んでどうにかなるものでもありません。

 

なので、

ゆとり世代について理解を深めて、

ゆとり世代のプラスの面も考えていこうと思います。

 

 


なぜ「ゆとり世代」と言われるのか?
 

 

 

ゆとり世代とは、ゆとり教育を

受けて育った世代のことを言います。

 

ゆとり教育とは何でしょうか?

 

ゆとり教育は、

2000年代から2010年代初期まで実施されていた

ゆとりある学校を目指した教育のことである。

とwikipedia先生がおっしゃっています。

 

つまり、

ゆとり教育は、それまでの教育では

解決できない課題が出てきたため、

教育をガラリと変えた結果である。

と解釈できます。

 

解決できない課題というくらいですから、

ゆとり教育が施行された2002年の

10年前くらいからの時代を振り返ると

見えてくるものです。

 

 


ゆとり教育が求められた理由
 

 

 

1990年から2000年は

何と呼ばれているかご存知ですか?

 

失われた10年と言われています。

 

それまでバブルに象徴されるように、

日本経済は右肩上がりで

どんどん経済成長していきました。

 

ところがバブル崩壊後、

高度成長はピタッと止まり、

ずっと低成長が続く時代になり、

失われた10年と呼ばれるように

なりました。

 

これすごく大きな変化なんですよ。

それまでは、真面目にこつこつ頑張っていたら、

それなりに昇給して、それなりに昇進して、

それなりに良い暮らしができていたのです。

 

ところが、物が売れなくなると、

ただ頑張っているだけでは売上はあがらず、

結果の出ない頑張りは評価されなくなり始めます。

 

こうなると、

従来の詰め込み型教育では対応ができない

という結論になるのです。

 

言われたことをただこなすだけで

良い時代が終わり、自分の頭で考え、

自分で答えを創り出していく人材が

求められる中で、政府は脱詰め込み教育を

目指したのでしょう。

 

その解答が、ゆとり教育なのです。

 

 


ゆとり教育の産物
 

 

 

一つの考え方を同じように詰め込む教育から、

自ら考え、自ら学ぶための教育へのシフトです。

 

学校のカリキュラムが減った分、

その反対で学外の時間が増えました。

 

学外の時間が増えることに加えて、

失われた10年に生きている親達は、

 

仕事は報われない

仕事は人生の全てではない

プライベートを充実させるために仕事がある

 

という価値観を持ちやすくなります。

 

その結果、

ゆとり世代に生まれ育った人と、

それ以前では価値観の多様性が大幅に違います。

 

一生懸命働いて昇進して、

庭付き戸建てに、いつかはクラウン。

それが幸せという時代から、

 

・お金が全てではない

・持家じゃなくていい

・社会のために何ができるか

・仕事はほどほど、プライベート楽しみたい

・手取りが高いから正社員より派遣がいい

・クラウンじゃなくてもいい

 

価値観は多様化しています。

 

単一の価値観を持つ世代からすると、

今の世代の価値観を理解できないことがあります。

 

しかし、いずれ世の中の購買層は、

多様化した価値観の世代が中心になります。

 

新たな購買層の心を掴めるのは、

単一の価値観の世代か、それとも

多様化した価値観が当たり前の世代か、

考えるまでもありません。

 

 


良く知り、考えることで魅力は見つかる
 

 

 

今回ゆとり世代の一つの特徴ということで、

失われた10年から考えてみましたが、

本当は僕が考えるゆとり世代の特徴は

他にもたくさんあります。

 

自己分析と同じで、

自分という人間を深く知れば知るほど、

魅力を見つけることができたり、

どう活用したらいいかが見えてきます。

決まった答えはありません。

でも、しっかり考えることで、

答えはいくつも見つけることができます。

 

ゆとり世代ならではの魅力を

たくさん見つけて、それを武器にできる

人生を歩めたらいいですね。