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学生のすごいヤツ≠社会人のすごいヤツ

投稿日:2015年9月17日 カテゴリ:学生向け

学生時代に周囲から一目置かれている人がいます。

 

明るく活動的で、誰の懐にも躊躇なく飛び込み、

FBのフィードには様々な学外の活動の記録が載っている。

 

学校の成績や授業を受ける姿勢は決して優秀とは言えないけど、

社会で活躍できる雰囲気をまとい、就活もそう苦労することなく、

難なく内定を勝ち取る学生。

 

ところがこういった学生が皆、

社会に出て実際に前評判通り活躍出来ているかと言われると、

そうでないケースがたくさんあります。

 

いったいどうしてそんなことが起きるのでしょう。

 

 


学生のすごいヤツってどんな人?
 

 

先に、この記事でふれる

「学生のすごいヤツ」

を定義しておきます。

 

冒頭でも少しふれたので何となく想像できたかもしれないですけど、

この記事でふれる「学生のすごいヤツ」とは、

複数の学生団体に所属していたり、

そこでリーダー的なポジションをしていたり、

社会人の集まる朝活とか、異業種交流会にも

顔を出したり、ひと言で言うととても活動的な学生です。

 

決して学業に専念をし、優等生と言われる成績優秀者のことではありません。

成績優秀者も活躍出来ないというケースがあるので、

それはまた別の機会にふれることにします。

 

学生のすごいヤツは

就活で苦労しないケースが結構あります。

まず社会人と接しなれているため、

場馴れができているということ、

そして、色んな活動をしているため、

自己PRのネタには事欠きません。

また、周囲からできるヤツと思われているのも

ある程度知っているため、溢れる自信もその人を魅力的に映し、

就活ではとても有利に働くからです。

 

そういう学生と、社会で活躍している人に

どんな違いがあるかの前に、学生と社会人の違いを

押さえておきましょう。

 

 


学生と社会人にはどんな違いがあるのだろう?
 

 

「学生と社会人にはどんな違いがあると思いますか?」

と学生に質問をすると、実にいろんなことを答えてくれます。

 

・責任のレベルに違いがある

・やっていることが違う

・社会人の方が専門的

 

それも確かに違いかもしれませんが、

僕の考える一番の違いは、

 

学生は、学費を支払ってサービスを受けるお客様

社会人は、価値を提供して、その対価として報酬をもらう提供者

 

ということです。

 

立場が180度変わるのです。

 

お客様であれば、

サービス提供者である学校法人の用意するプログラムの中から、

自分の好きなプログラムを選択し、そのプログラムを受講する。

そのプログラムの中で一定の水準に達していると認められたら

単位が得られる。

一定数の単位を取得できたら、

卒業という認定をもらうことのできるサービスの中で、

ある程度自由に振る舞うことができます。

 

ところが、

自分がサービス提供者になると、

待っているだけでは何も始まりません。

お客様がお金を払ってでも受けたい商品やサービスを

提供できなければお金はいただけません。

その方法は、サービス提供者が試行錯誤して

見出していくのです。

言われたことをやっているだけではダメで、

価値を自らつくれる人になる必要があるということです。

 

 


学生のすごいヤツ≠社会人のすごいヤツ
 

 

学生のすごいヤツの多くは、

いろんな活動に顔を出していて、

その活動に参加することで、

そう認められていきます。

 

しかし、それはあくまでサービスに参加しているだけであり、

自らサービスを作ったわけではないのです。

 

学生というお客様の立場で、

学校が用意している以上のサービスを自ら探し、

それを受けている積極性は、

学生の中では素晴らしいと評価されます。

 

しかし、社会人になればそれは当たりまえ。

価値を作れる自分になるために、

自分の自由にできる時間やお金をつかって、

自分磨きをして作れる価値を高めるのは

あたり前なのです。

 

日本で英語が話せてスゴイ!と言われても、

アメリカに行けば5歳の子どもが英語を話しています。

 

学生のすごいヤツが、

それはあくまで学生というカテゴリの中でのすごいであり、

それがイコール社会で活躍できるということではないと認識し、

社会人になれば社会人の中のすごいヤツになれるように

自己努力をしていけばいいのですが、

 

学生時代の勘違いが抜けずにいると、

「こんなはずではないのに」

「自分が悪いんじゃない」

と成長を止めてしまいます。

 

逆に学生時代にすごいヤツと思われていなければ、

自分はそれだけ努力しないと追いつけないと、

自己努力をして逆転するということがよくあるのです。

 

学生と社会人の違いを認識して、

社会人になったら、そのフィールドで

自己努力ができる人間性を身に付けていきましょう。